何だか急に寒くなりましたね。
つい先日まで、食欲の秋だサンマだ秋茄子だなんて思っていたのが、急にクリスマス、鍋、忘年会、年賀状なんてキーワードが目に着くようになって来ました。もう冬なんですね。そして11月も中旬、このまま一気に年末モードになだれ込んで行きそうな気がします。
さてそんな水曜日。昨夜テレビでふと見た防犯対策特集の番組。その中で興味深いアイテムが紹介されていました。自転車の防犯対策システムとして確立している国もあるようなのですが、面白い技術もあるもんだなって事で紹介させて頂きます。
それがこれ。オーストラリア・DATA DOT TECHNOLOGY社のData Dot DNA。
固体の識別番号が焼き付け印刷されたプラスチック製の微細な粒子(円盤状)を、接着剤と混合して吹き付けます。
粒子は目的の場所に貼りつきますが、この接着剤がまた特殊。付着してすぐは物理的に剥がす事は可能ですが、一旦乾くと、削り取るか溶剤などで分解しないと除去出来ません。
この識別番号は30倍の拡大鏡を使って確認するのですが、肉眼では見られません。UVライト(ブラックライトなど)をかざすと見る事が出来ます。
この技術自体は1940年代のアメリカで、人目につかないようにID情報を付加すると言った軍事目的に開発されたのですが、より微細な粒子にエッチングを施す技術が開発されるに従い様々な分野に応用されて来ました。
自転車はもちろん、自動車やバイクのエンジンや船舶、パソコンからあらゆる盗難のリスクがあるものに効果があります。ラスベガスのカジノで、チップの不正使用防止に使われた例もあるとか。
この識別番号情報を事前に警察に登録しておけば、もし盗難に遭っても警察側がこの情報を元に捜査をしてくれるって寸法です。
つまりは手の込んだ防犯登録。
技術ってすごいですねw
この技術の凄い所は、その微細さも勿論なのですが、噴射されて付着している箇所が本人にしか分からない点。日本の防犯登録シールなんかは簡単に剥がせますし、大体貼られている個所も同じですからね。
噴射された粒子がどこにあるかは肉眼でも確認は可能ですが、粒子自体が微細なので、見た目はちょっとした汚れ。目立たない場所(チェーンステイの裏側だったり、ダウンチューブの裏側だったり)に数か所噴射しておけば、自転車窃盗犯にとって全部を確認するのは至難です。
もちろん、フレーム塗装を全剥離なんかされたらアウトですが…。あ、フレームの裏側にも噴射しておけばいいのか。
もちろん警察に頼まなくても、自力で発見した時の個体識別、オークションなんかに出品された時の個体識別なんかにも威力を発揮しますよね。
ちなみに気になるお値段(通販番組みたいw)ですが、オフィシャルページを見ると、税込27.95ドル。今日の為替レートだと1セット約2,200円!
ほんとですか?安い!
ますます通販番組っぽくなりましたw
興味のある方はオフィシャルページをご覧ください。
日本にはまだこの商品を販売するディストリビューターはありません。もちろん日本の警察ではこの識別番号では登録も出来ません。あくまでも個人的な固体識別方法として盗難に備えるのも手かも知れませんね。
それにしても世の中には面白い技術があるものですね。
→Data Dot DNA(自転車向け) →Data Dot DNAトップ ※両サイト共に英語ページのみ
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